現在の仕事内容を教えて下さい。どんな仕事ですか?
当社は、レンタルいただいた商品をただ納品するだけでなく、実際にレンタル商品をご使用いただくイベント会場の「設営」「回収」「会場移設(イベント場所の移動)」も合わせてご注文いただくケースがあります。
本来は担当セールスがお客様の納品先の会場に立ち会うところですが、私の所属する部署は、セールスがより営業活動に専念できる様、それらの業務を専任でおこない、会場の立ち会いと総監督をしています。
会場では、派遣アルバイトや関連業者にもご協力いただいての作業となりますので、安全を最優先に考えて指揮・行動する事が必須となります。そのため、当日対応だけでなく、搬入ルートや駐車場所、高さ制限、どんな台車や工具が使用可能か、危険箇所は何処か等の事前調査もおこないます。
そして、会場で知り得た情報はセールスやコーディネーターにすみやかにフィードバックします。
事前調査や当日会場で得た情報、次回見積り作成時に必要な情報の提供やアドバイスを、完了時の写真撮影と合わせてレポートに纏め、報告する事で、セールスのヒントになるようにしてもらいます。
会場では、言われた商品だけを納めるのではなく、必要だと思われる追加の商品をご提案したり、お客様よりご相談があれば状況に応じて商品を変更したりと、セールスの立会いがなくても同様、あるいはそれ以上のサービスをご提供する事が私達の使命です。
また、実際に商品を触る機会が多いため、社員の誰よりも商品の仕様や使用方法について、知識が身に付きます。身に付いた知識は社内で「商品勉強会」を開催し、知識を共有する事もありますね。
仕事の魅力・やりがい・面白いと感じるときを教えてください。
私たちの課では、よくセールスやコーディネーターから相談を受けることが頻繁にあります。そんな時に「頼りにされているな」「お役立に立てているな」と実感する事でやりがいを感じ、より役に立てるアドバイスに努めたいなと思います。
あとは、お客様に喜んで頂いているなーと感じられた時ですね。「ありがとう」「助かりました」という事を、上辺の言葉ではなく、心から言ってもらえていると感じた時にやりがいを感じます。
他には、大きな会場で、まったく何もないところから会場が出来上がった時に、面白みや達成感を感じます。(例えば、某花火大会では、有料観覧席として椅子を1万脚並べます。会場が完成したその後に見える花火がまた最高です(笑)。)
苦労した話や失敗談はありますか?
初めてご注文をいただいたお客様の会場設営は、少し苦労しますね。
自分が経験したことに加えて事前想定して現場に挑んでも、想定外の事が起こり時間を要することがあります。
例えば先程お話した某花火大会では、河川敷に折り畳み椅子を1万脚並べるのですが、当初はレイアウト変更などの修正が入ったり雷雨があったりと、時間が押してしまい、派遣アルバイトの皆さんに延長していただき、閉門時間(18時)ギリギリに車両を出発させ、なんとか完了した事がありました。初めての会場もそうですが、毎回が改善・勉強です。
エイトレントのここが(この商品が)面白い!を教えてください。
当社オリジナルのEパネル(パーテーション)ですね。
「軽い」「部材が少ない」「種類やサイズが豊富(ドアタイプやホワイトボードなど)」とあって、お客様はもちろんの事、設営に携わっていただく派遣アルバイトや配送業者様にも好評です。
お客様の用途も様々で、就職説明会ブース、コールセンター、確定申告会場の間仕切りなどにご利用いただいております。
軽さにおいては、会場の管理者の方が評判を聞いて、見に来られるくらい軽いです!(良いチャンスなので、営業活動します)
印象に残っている仕事はありますか?
たくさんありますが、大きなイベントの納品・回収や苦労した会場ほど印象に残りやすいです。
例えば、選挙の「開票所」。ご注文いただくまでは、その役所の方々が設営されておられましたが、毎回苦労されておられ、開票もあるので設営にまで手が回らなくて、なんとかしたいとご相談をいただきました。
この現場では様々な工夫に苦労しました。例えば電気配線。停電が起きると選挙がやり直しになり、大変な事になります。停電時にも必ず電気が点くように発電機を用いて、どこから配線するのか等、電気配線を計算し、とにかく電気が点かない事態が起こらないよう気を配ります。開票時のデスクも、黒い布で覆い、票が入り込まないように床まで目張りする等、どの現場でも言える事ですが、要所要所に気を配る必要があります。
最初は3日間手探りでかかっていた事が、今では1日で作業が完了するようになりました。
官公庁のお仕事は「入札」で決まるため、会社を指名して選んでいただけませんが、お客様に「またエイトレントさんに来て欲しい」と思っていただけたり、セールス担当からも「西田さんに来て欲しい」と言う言葉を貰うと、大変嬉しいですね。
仕事の中で大切にしていることはありますか?
自身の仲間である自部署の課員や、現場で自分の手足となってくださる方々(トラック便の方、工事業者の方、派遣アルバイトの方など)、関連業者全員が笑顔でいれる現場を心掛けています。ギスギスした現場で終わりたくない、「ありがとう、助かりました」と心から言い合えるような現場を意識しています。
その為には安全な会場である必要があるので、作業を始める前に、危険箇所の事前確認を通じてコミュニケーションを取り、注意喚起(施設への損傷注意、報告義務)、最後の挨拶などの声掛けを大切にしています。
求められるスキル・マインドは?
私たちの部署名は「業務サービス課」と言いますが、文字通り「業務」で「サービス」をする仕事になります。
ですのでセールス職とは違い、お客様に対してレンタルいただいた商材を、いかに動線を考えた配置にするのか?と考えられるサービス精神が必要となります。お客様によっては「やっぱり、変更して」「やっぱり元通りにして」など再三のレイアウト変更をご指示いただく事もあり、それらも笑顔でお応えする必要があります。
お役立ちの気持ちが強い人が向いていると思います。
今後の目標は何ですか?
現在、私たちの部署は「現場監督」「現場営業」を主としていますが、今後はセールスが受注した案件を、受注以降の業務を私たちの部署で管理し、費用(経費)を抑えて会社の利益に貢献できるような仕組みに出来ないかなと思っています。
例えば、その会場の派遣アルバイト調達と人数調整、トラック手配などはセールスおよびコーディネーターがおこなっています。それら経費に関連する業務をすべて自部署で一括管理することで効率化をUPさせ、利益の可視化が出来ればと考えています。
あとは新入社員や後輩社員の皆さんへ、OJTを通じて少しでも経験してきたノウハウを伝えていけたらと思っています。
一日のスケジュール例を教えてください。
- 9:00
- 現場確認(駐車位置や危険個所の確認)
配送便の状況確認
関係各位への注意喚起(養生)など
- 9:20
- 納品開始
レイアウト図に基付き備品・部材を仮置きし、各商品の設置組み立て
- 11:30
- レイアウト修正他、ご担当者様に確認と修正
最終チェックのうえ受領印を頂き養生や資材回収
セールスへの完了報告
- 12:00
- 休憩
- 13:00
- 次の納品先へ移動
- 13:30
- 別現場に到着、同様に現場確認などをおこない、回収開始
- 15:30
- 同様にご担当者様に確認と修正をいただき、セールスへ完了報告
- 17:00
- 帰社
セールス・コーディネーターとの打合せ(相談・フィードバック)
- 18:00
- 退社